認可外保育園は危険で保育の質が低い!?
記事を読んで頂き、有難うございます。
今日は認可保育園と認可外保育園について考えてみます。
認可外園だと死亡事故が多い?
この10年での死亡事故146件のうち、7割が認可外での事故だそうです。
さらに認可外園に入園している子は認可園の10分の1にも関わらず、です。
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/no-more-hoikujiko/?utm_term=.gwDxjKW1Z#.hpPjXW4MZ
(Buzz Feedさん記事参照)
この数字だけ見ると、いわゆる認可外保育園が圧倒的に危険だと見て取ることが出来ます。
(ちなみにこの記事は子どもさんを保育園で無くされた親御さんについての記事です。とても考えさせられる記事ですので、是非ご一読を。)
認可外保育園≠認可園以外の保育園
ですが、認可外保育園と一口にいっても、認証保育園など行政からきちんと認可をもらって運営している園や企業内保育所もあれば、ベビーホテルや認可を得ず運営している完全な無認可保育園など様々な形態の園が含まれているため、「認可外保育園」と一括りに表現することがそもそもの誤りですが、メディアでは「認可外保育園の危険性」という言葉が一人歩きしています。
認可保育園なら安心!?
こう思っている保護者や保育士さんが何と多い事かと思うのですが、確かに「重大事故を防ぐ体制」は認可保育園の方が概ね整っていると思います。なぜなら認可保育園は、開設にそれなりの資金を集められる法人なり会社といったある程度規模が大きい事業主であるため、当然「リスクを減らす経営」が求められるからです。特に株式会社が運営している園では当然の対策だと思います。
ですが、この「リスクを減らす経営」というものが曲者で、リスク主義へのバランスが偏り過ぎると、「危ないから~しちゃいけない」「~しそうだから止めておこう」という保育方針になり、皆が皆「止めなさい!危ないでしょ!言う事聞きなさい!」という保育になります。認可園の保育士を見ているとよく見る光景でもあります。
重大事故が少ない認可保育園は認可外保育園より「良い保育園ばかりだ」と本当に言えるでしょうか?
またこの保育を「安心」と呼べるのかは大きな疑問です。過剰に止められて育った子が果たして「安心して育つ」でしょうか?その子達が大人になって動かす日本は「安心」でしょうか?
もちろん安全であることは絶対条件なので、「重大事故への対策」と「楽しい保育」を両立することが大切なことだと思います。
保護者がするべきことは?
認可外保育園の中には、家庭的な雰囲気で運営をされており、それこそそこら辺の認可保育園より何倍も良い保育をしている保育園がたくさんあります。また小規模な運営をされているので、色々な要望にこまめに対応してくれる園も多いかと思います。労働条件で融通が利く点から、ベテラン保育士が多い印象も受けます。
こういった保育の質が高い認可外保育園を選べるかどうかがカギだと思います。
一方、同業者から見ても「絶対に入れたくない」と思う認可外保育園もこれまたたくさんあります。でも私の感覚だと「普通のお母さんならまずここ選ばないよな。」と思うのですが、仕事の都合などで、どうしてもそういった園を選んでしまう保護者さんも一定数いるのが現実です。
認可園でも認可外園でもひどい園を選ぶと苦しむのは子どもです。保護者の方には是非、保育の質を見極めて正しい園選びをしてほしいと思います。
見学時に見るべきポイントは過去記事にまとめたので、貼っておきます。
認可保育園と認可外保育園の違い
最後に保護者が考える点として
- 認可保育園は就学前まで通える
- 認可外保育園は乳児対象や幼児が少ない園が比較的多いため、いずれかは転園の必要がある
が挙げられます。こういった質に関係しない部分で認可保育園を選ぶ必然性は出てくるので、第一希望を認可保育園にして申請を出しておき、「質の高い認可外保育園で乳児期を過ごし、ポイントを貯め、幼児期から認可保育園に通う形」が最も理想的なパターンだと私は思っております。
幼児期は自我の形成も始まっているので、例え質の悪い担任に当たったとしても跳ね返せる力も持っています。一方、乳児にとっては保育園が社会への入口なので、質の悪い保育園に入り、「これが社会というものなんだ」と思ってほしくないので、慎重に選ぶ必要があります。
ここまで記事を読んで下さり、有難うございました。